何よりも国民にわかりやすい、「生きる」「食べる」「暮らす」の向上が大切 ――。
バリアフリー住宅、公害対策、そして生命工学(バイオテクノロジー)産業の推進。
経済産業省時代、浜田が多様な分野の仕事を成し遂げる中で、
培い、鍛え上げてきた政策の柱、といえよう。
「庶民、生活者、そして弱い人たちの味方でありたい」
大いなる飛躍を目指す浜田の胸には、そうした願いが、強く確かに脈打っている。
 ◎ 先端産業の競争力アップへクサビ ―――――  機能性化学品室長 2001.1

 近年中国経済の発展は目覚しい―。
 2001年、中国企業の台頭で日本の半導体の世界シェアが60%から30%に激減、浜田が機能性化学品室長の時だった。さらに激化していく国際競争の中で、日本企業の底力を高めようと、立ち上がった。
 当時、半導体や液晶パネルといった組み立て部門が相次いで海外移転していった。もともと、日本の強みである材料産業を、「各社の強みを、足し算でなく掛け算とするための共同研究体制(コンソーシアム)として立ち上げることが必要」と主張。共同事業に慣れていない経営者らを必死に説得。業者間での危機意識とビジョンの共有を懸命に訴える一方、役所内部では形式主義の弊害と対決し、前例のない予算獲得に孤軍奮闘。その結果、2年間で「半導体実装材料コンソーシアム(材料メーカー5社と5大学)」、「次世代モバイル液晶材料コンソーシアム(材料メーカー11社と東京農工大)」、「次世代半導体材料コンソーシアム(材料メーカー10社と広島大学)」を次々に立ち上げた。
 日本のお家芸、先端産業の競争力アップへ大きなクサビを打ち込めた、との確かな実感。「人間性で勝負する苦労人」浜田の粘りが、企業や行政の見えない壁を打ち破った。