2004.05.24(月)
こころのバリアフリーへ
― 「うつ病」への理解を深め、体制整備へ ―

   倒産やリストラ、人間関係の希薄化等、職場環境の変化を反映して、労働者の61%が「仕事上の強い不安、悩み、ストレスがある」と答えている。このような背景を反映して、「うつ病」を中心に精神疾患が増えているという(厚生労働省の患者調査によれば、「うつ病」と「そううつ病」を合わせた「気分障害」は、1999年の44万人から、2002年には71万人へと約1.6倍に増加している)。深刻なのは、「うつ病」が時に、自殺願望を引き起こすことである。近年の自殺者は約3万人、交通事故死亡者の実に3倍である。
 しかし、「うつ病」はきちんと治療すれば回復できる病気である。近年、脳内神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)に選択的に作用する有効な薬剤が市販されている。またバイオによる早期診断技術も開発中である。
 政府としても、精神保健福祉法32条に基づき、医療費の公費負担を行っており、患者の自己負担が3割から5%へと大幅に負担軽減される。残念なのは、この制度が周知されていないことである。ご存知で無い方は近くの保健所で手続きされるか又は掛かりつけのクリニック(手続き代行してくれるところもある)で相談されることをおすすめしたい。
 今後の対策強化として、労働安全衛生法の改正により、企業の「心の健康対策」の強化を求めたい。また、障害者雇用促進法の対象として、身体障害者、知的障害者(97年の法改正により対象化)に加え、今後、「こころの障害」を持つ方々の支援も課題である。
 「こころのバリアフリー」に向けて、浜田まさよし、頑張って参ります。