2004.06.03(木)
岐阜金華山・斉藤道三に思う
― 「人生を選び直した男たち」 ―
   ご支援を頂いている方々への挨拶に全国を飛び回る毎日ですが、6月の初夏に岐阜を訪れました。晴れ渡る空に金華山・岐阜城(稲葉山城)が突き出ています。この城は美濃の国主、斉藤道三の居城でした。道三は、「主を食って」一国を乗っ取ったことから、「まむしの道三」とも呼ばれ、その権謀術数や野望の実現ばかりが知られていますが、彼はそんなに「生臭い」男だったのでしょうか。
 歴史小説家・童門冬二氏は著作「人生を選び直した男たち」のプロローグー大転機時代―で彼を紹介しています。同書によれば、道三の生まれた家は浪人武士で、貧しかったため寺の小僧に出されたとのこと。しかし、僧侶の世界も出身身分がものをいうことに気付き、商人の婿となり油売をしながら、美濃の国に入ってきます。そして、その国の国主や豪族たちの政治がまるっきりなっていない現状を見て、「こんな程度のことなら俺にもできる」と考え、武士になろうと決意し、このような3回も「転機に乗って」遂には美濃の国主となったと言います。
 冬二氏は、道三らの人生を挙げて、「転機に乗る人」は、「今の生き方は間違っている、こういうふうに生きたい」という心の底からの叫びに忠実に生きようとする人だとしています。また、その「真実の声」に耳を傾けようとしない人はこれを黙殺し、あるいはそれが真実だと知りつつも「そんなことを言っても今からでは無理だよ」と言い聞かせる人だともしています。
 道三の転機に対する思考や苦悩をうかがい知ることはできませんが、私自身「人生を選び直す」ことを決意した一人です。
 浜田まさよし、今まさに人生の転機に立って、心の底からの「真実の声」に忠実に生きていきます(そう呟いた時、美濃の国で初夏の涼風が頬をなでた気がしました)。