*特別編 「思いやり経済社会」の実現を目指して
[2004年6月12日 相模原南市民ホール、神奈川公会堂の2会場]
みなさん、こんにちは。お暑い中、このように多くの方々にお集まり頂きまして、本当にありがとうございます。せっかく貴重なお時間を頂きましたので、本日は私の目指すべき政策について、お話しさせて頂きます。少しでも私の政策がお分かり頂けるように、プレゼン用のスライドを使って、話を進めていきます。
浜田まさよしの政策、それは皆さんのような若い人の目線にたった政策の実現です。
特に今日は皆さんに二つのことについて、お伝えしたいと思っています。
1番目は、フリーターをはじめとする「若年雇用対策に全力で取り組む」ということです。2番目は、特に皆さんの世代に高まりつつある「政治不信を払拭したい」ということです。
それでは、第一の若年雇用対策の実情、そして実績、これからの政策についてお話ししたいと思います。
若い人の間で、フリーターが増えております。フリーターとはパート、アルバイト、契約社員、派遣社員、失業者のことで、主婦や学生は入っておりません。よくフリーターは200万人と言われておりますが、これは25歳以下の数字で、2001年時点に、35歳以下で417万人に膨れあがっております。内訳を言うと、25〜30歳までが150万人、31〜35歳までが67万人となっており、最近、フリーターの年齢はあがっております。最近は景気が良くなったことに伴い、若い人の求人も増え、有効求人倍率は1以上で仕事を求める人よりも仕事の方が多い状況です。しかしその一方で、若年失業率は下がっていません。10%程度です。このような状況の根本原因は何なのか?
私は、自分がやりたい仕事と実際にやれる仕事の間に食い違いがある、雇用のミスマッチが根本原因だと考えております。「自分が何に向いているか分からない」「やりたい仕事がない」という友達が皆さんの周囲にもおられるのではないでしょうか。
それでは、このような雇用のミスマッチに対して、何が重要なのか?私はジョブ・カウンセリング、学校教育が鍵だと思っております。
カウンセリングにつきましては、私は「ジョブカフェ」実現のために尽力してまいりました。4/15に神奈川県の尾高副知事に早期設置要望書を出したこともあって、4/27には横浜駅西口にジョブカフェがオープンし、この1ヶ月間で訪問者は1、163名、そのうちの711名がカウンセリングを受けています。そこに配置されている8名のカウンセラーはほぼ満杯という大変に活況を呈しております。
このような好評の背景には、あくまで若者目線に立って、相談に乗るということがあります。時間的には一人1時間もカウンセリングにあたってくれます。
また、県と雇用能力開発機構、神奈川県経営者協会3千社が協力している強みがあります。この1ヶ月間で若者の就職が次々に決まりました。例えば、設計会社、鉄工所、旅行会社、レストラン、建築会社の営業、スーパー、高校の講師などの就職についての報告を頂いております。また、デュアルシステムという言葉がありますが、この3千社との企業との連携によりまして、3ヶ月間研修を受けると、これまでパソコンも分からなかった人が、某大手の電機メーカーに勤められる、というコースも出来つつあります。
さらに横浜駅まで遠方の人もおりますので、大学祭などで臨時開催する「移動ジョブカフェ」の実現に向けても私は働きかけてまいりました。それだけにとどまりません。この夏からはサービス時間を延長したいと思っております。電話やメールでのカウンセリングについても始められるよう力を尽くしてまいります。
公明党におきましては、このジョブカフェ設置に続きまして、新「若者自立挑戦プラン・10カ年計画」を4/27に発表いたしました。その内容は、
1.小中学校の段階で、実際の世の中の仕組みを学ぶ「未来設計授業」の実現
2.高校では進路・就職指導に、企業の方々を招いて「ライフ・プラン・アドバイザー」派遣制度の実現。これは、民間で働いたことのない先生方にはなかなか難しかった具体的な就職指導をするものです。
3.現在、就職活動中の方には以下の三つがあります。
●YESプログラム…Youth Employabilty Supportの略で、若年就職能力認証事業と言われております。これは皆さんの就職可能性を高めるために、コミュニケーション能力やパソコン操作能力などに国が証明書を出す制度です。
●日本版ラーンダイレクト…もともとイギリスで出来た制度で、パソコンを用いて、いつでもどこでも国や企業の教育プログラムを受けることが出来ます。
●トライアル雇用の拡充…トライアル雇用とは、3ヶ月間だけ実験的に働いてみて、実際に自分に合うか試し、その結果、自分に合っていると思えば、本採用を企業にお願いする制度です。これまでは30歳未満が対象でしたが、希望が多くあり、35歳まで延長したいと思います。
以上が公明党の政策ですが、私、浜田まさよしは、若い人たちの目線に立って、もう一歩進んで、このフリーター対策を根本的に解決したいと思っております。
それはポジティブ・フリーターの実現です。
皆さんはこれまでフリーターという言葉を聞くと、マイナスのイメージを抱かれていた方が多いのではないでしょうか。しかし、私は「フリーターも一つの人生の選択である」というようなポジティブなものに変えていこうと思っております。
これが実はフリーター対策への根本的な対応である、と私は考えます。そのために
1.正社員かフリーターか、そういうことは関係なしに同一労働・同一賃金になるようにしたい。この原則を是非、日本に定着させていきたい。
2.フリーターでも、主任や課長になるようにしたい。実際、スーパーのダイエーではパートさんの課長がいます。この方は正社員を使っています。そういうことをどんどん広げていきたいと思っています。
3.例えば、週3日しか雇用がないフリーターでも、その3日のうち残業すれば、25%アップの残業費をもらえるように変えていきたい。
4.健康、年金、子育ての問題などの社会保障をフリーターの方々にも充実させる。
5.最後に重要なのは「こころの健康問題」です。最近の調査によりますと、働く人の61%が仕事上の強い不安、悩み、ストレスを感じる、と答えています。そこで私は、労働関係法規の改正によって、職場で心の健康診断を受けられるようにしていきたいと思っております。
このような政策によって、浜田まさよしが目指している社会は、「正社員とフリーターを人生の各段階で選ぶことが出来る社会」であります。
例えば、皆さんも社会で正社員として勤めてから、もう一度大学に戻って、勉強したい、と思うことがあると思います。また、女性であれば、出産ということもあります。そういう時に、正社員からフリーターになれる。逆に、大学を卒業したり、子どもが大きくなったりしたら、フリーターから正社員になれる。
これは決して夢ではありません。実はオランダでは、これが実現しているのです。
以上が、私の第一の誓いである、「若年雇用対策に全力」の中身であります。
次に第二の私の誓いである「政治不信の払拭」についてお話ししたいと思います。
現在、政治不信がとくに高まっています。その背景として、今回の年金改正法による国会の混乱がある、と言われています。
では、この年金国会の本質は何だったのか?それは野党の昔ながらの「時間切れ戦術」であったと私は考えます。
皆さんは「牛歩戦術」を知っていますか?これは牛のようにゆっくり歩くことによって、時間切れをねらうものなんですね。時間切れになると、その時に審議している法案は全て廃案になることをねらった戦術です。また、国会の委員長、議長の責任を問う「問責決議案」というものがあります。これも「問責決議案」は他の法案よりも、先に審議しなくてはいけない、という国会のルールがありますので、野党が乱発したわけです。こうして国会のルールを悪用して、野党は年金法改正の時間切れを狙ったというのが本質です。
民主党の岡田代表は5/27付けの日経新聞のインタビューの中で、「与党が年金法案に固執したら、他の法案は全てダメになるかもしれない」と話しています。
これでは全てに反対の「だだっ子」に過ぎません。年金法案を潰すために、地域の金融機関を支援法案や国内のテロに備える法案を「人質」にする、そういう卑劣な発言だと思いますが、皆さんはどう思いますか?民主党は庶民の生活のための法律である「児童手当法」の改正にも反対しました。
昔から理念の無い党だと思っていましたが、はっり言って、最近の民主党はひどすぎると思います。昔の何でも反対の野党に戻った、と思っています。
しかし、それもそのはず。ここに掲げた図をご覧下さい。民主党の役員を書き出しました。代表は、菅さんから岡田さんに替わ、年齢は7歳若返りました。しかし、それ以外の3人は高齢化し、平均すると四役で10歳以上年齢が上がっています。「今回の国会の対応は全て私の責任だ」と言った藤井幹事長は、20歳もあがってしまいました。
しかも代表の岡田さんの国会公務員法違反の問題。いわゆる通産省に勤務している時代に、民間企業の代表取締役を務めていた問題が発覚しております。
蛇足ながら、私も経済産業省に勤めておりましたが、年金の問題も、公務員法の違反も一切ありませんので、どうかご安心下さい。
それでは、この年金の対応をめぐって、今回の参議院選挙の一つの争点だと思っておりますので、もう少しお話しさせてください。
ここで「年金法改正審議」をめぐる民主党の3つの問題点をあげたい、と思います。
一つめは、審議時間を十分に活用しなかった点です。実はこの法案に関して、衆議院で40時間、参議院で36時間(これは参考人質疑や公聴会も含めております)、あわせて76時間ものの審議時間がありました。普通、新しい法律を作る時でも、両方あわせて30時間程度です。そいう意味で、年金法改正については通常の倍以上の時間をかけていますが、民主党はほとんど政策論議をせずに、閣僚の未納・未加入問題や小泉総理の30年以上前のスキャンダルを扱って、終始してしまいました。もとより彼らには政策論議する姿勢は全く無かったわけであります。
二つめは、6/3の参議院厚生労働委員会で与党は強行採決した、と言われておりますが、その背景は、民主党議員・秘書が100人以上集まりまして、実力で委員会を混乱させようという未遂事件があったわけです。与党はやむを得ず、いわば正当防衛という形で、質疑切り上げを行いました。いわば身を挺してのうっちゃり、また、肩すかし、であったわけです。
三つめは、皆さんもテレビなどでご覧になったと思いますが、6月5日から6日の朝にかけての参議院本会議の異常な対応です。森ゆう子さんという民主党の議員は、なんと3時間もえんえんと演説をしたと言われています。しかし、テレビを見ますと彼女は演説をしていません。演台で水を飲んだり、ニヤニヤしたり、いわば演台を占拠したにすぎません。明らかな審議妨害です。さらに民主党出身の本来中立であるはずの副議長は、議長がいない間に、この本会議を散会すると言ってしまった。このどちらも国会の威信に傷を付ける「禁じ手」であります。こういった民主党には私は政治を任せられません。皆さんの政治不信を拡大するだけです。
私は21世紀に求められる政治は、こういった「戦術」ではなく、「政策」である、そう確信しています。
このような政治を実現する「鍵」を握っているのは、実は皆さん20代の方々なんです。3年前のデータですが、全体の投票率は56%でした。皆さん20代の投票率はそれより22ポイントも低い34%。この20代の投票率が全体と同じになりますと、20代の有権者が1800万人おられますから、なんと400万票が動きます。
もう皆さんお分かりだと思うのですが、本日のスライドの左側には「鍵」のデザインをあしらいました。そうです。日本の政治を変える「鍵」を握っているのは、皆さん方20代の方々なんです。今回の参議院選挙で、日本の政治、21世紀の政治を変える「鍵」なんです。
最後に私が最終的に目指す政治目標をお話しして終わりにしたいと思います。
それは「思いやり経済社会」の実現です。21世紀に必要なのは、対立的な競争社会ではありません。まじめに働く人が報われる社会、また意欲のある人が正々堂々、挑戦できる社会です。
私、浜田まさよしは皆さんの目線に立って、必ず日本の政治を変えてまいりますので、どうか絶大なご支援をよろしくお願い申し上げます。