[No.868]「ブログ100日」ー選挙優先政治を憂うー

第77号(6月17日)―選挙優先政治を憂うー

 

菅内閣が結局、国会を会期延長せず、予算委員会も一日も開かずに、横暴な国会運営で国会を閉会してしまいました。鳩山前総理の辞任理由であった、「政治とカネ」の再発防止策や「普天間問題」についての自身の考え方の変遷について、国民の理解を得ようとする努力を全く行いませんでした。世論調査による支持率が高いうちに、予算委員会でボロが出ないうちに、参議院選挙に突入しようという、まさに「選挙優先政治」です。議員にとって選挙が気にならないことはありません。しかし、前総理辞任という重大事に対する国民の信頼を回復するための説明責任も十分に果たさず、口蹄疫などの緊急事態についても審議もせずに、選挙日程を優先する理由がどこにあるのでしょうか。政治家が過度に選挙準備を行うことは「国民全体の奉仕者」という地位の放棄に他なりません。実は、この「選挙優先政治」は小沢政治の専売特許だったのです。「箇所付け」という公共事業・補助金の配分も選挙事情で判断、自民党ルートの従来補助金は廃止し、陳情に来た業界団体には選挙の支援を強要するという「利権誘導政治」。そして国会運営はあくまで「数の論理」。これでは民主政治の「破壊」です。「小沢さん少し静かにしておいて」という意味は、実は菅総理自身が、「選挙優先政治」というもっとも根本のところで小沢政治の継承者であるので、「静かにしておられても大丈夫です」ということだったのでしょうか。「逃げ菅!」浜田まさよしは、あなたを決して逃がしません!

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