ハマダレポート Vol.349. ー日本の木材・家具産業の振興ー

ハマダレポート Vol.349. 2016.9.12

 ー日本の木材・家具産業の振興ー

先週の水曜日から岐阜県高山市で開催された、飛騨の家具フェスティバル。

オープニング・セレモニーで、テープカットと挨拶をさせて頂きました。

「永続性ー人と共に時を重ねる家具」をテーマとした今回のフェスティバル。

飛騨木工連合会加盟の16の企業などがブースを設け、新作の椅子やテーブルなど約2000点が展示されました。

5月の伊勢志摩サミットの首脳会談における大きな丸テーブルと椅子。三重産の檜を素材に、釘などを使わない伝統工法で仕上げられています。

「本来、生木はよく乾燥しないと、くるいが生じますので、外務省からの急な発注の中、細心の注意をしました。」と、製作を担当された家具メーカー社長から苦労談もお伺いしました。

また、フェスティバルでは市内の小学生から自分が欲しいと思う椅子の絵を募ったコンクールの作品と、絵を基に、市内のメーカーが製作した椅子も展示。地元の家具産業の振興を地域ぐるみで取り組んでいる「ぬくもり」を感じました。

高山市にある、岐阜県立木工芸術スクールでは、家具のデザイン・製作を学ぶ若者の約8割は県外出身者で、修了者の3分の1は高山市に地元就職するとのこと。

3月にお伺いしたときに頂いた、高山市長や商工会議所会頭などからのお声を踏まえ、5月に閣議決定した「森林・林業基本計画」に木材関連産業の需要振興・成長産業化を位置づけ、8月末の概算要求で特別会計予算も倍増させて頂きました。

伝統と未来性の両面を兼ね備えた、我が国の家具産業。東海北陸地域の豊かな森林資源を活かした「地方創生」の要として、さらに振興して参ります!

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