[No.1557]ハマダレポート Vol.235.ー避難解除後の小学校ー

ハマダレポート Vol.235.2014.11.10

ー避難解除後の小学校ー

10月1日、福島県の川内村東部の避難指示が解除されました。

4月の田村市都路(みやこじ)地区に続き、避難解除が動き出しています。

しかし、避難解除は復興再生の「ゴール」ではなく、あくまでも「スタート」です。

4月の解除に合わせて再開された都路の古道(ふるみち)小学校を久しぶりに訪問させていただきました。

4月7日の始業式・入学式。「おかえりなさい」という横断幕とのぼり旗。地域の多くの皆様に出迎えていただいた子どもたちには、紅白まんじゅうなどが配られました。

子どもたちの全力でかける姿、はじける笑顔が4年振りに戻ってきました。

「校舎に入るとなつかしい木のにおいがしました。4年ぶりの校舎なのに、においを覚えているなんて不思議でした・・・・・・。」 6年生児童の言葉です。

給食も始まり、教室の机を丸く並べて、みんなの顔を見ながらおいしそうに食べる子どもたち。

待ちに待った運動会。雲一つないすばらしい天気に恵まれ、全校生・全保護者による親子玉入れやお父さん、お母さんの迫力満点の綱引きも!

先行除染により、校庭で約0.16、校舎内で約0.07マイクロシーベルトと、年間1ミリを遙かに下回るレベルにしました。

4月時点は児童の6割が避難先からスクールバスで通学していましたが、夏休み後では過半数が都路の自宅から通学するようになり、転入生も増えましたとのこと。

4月の再開とともにいわきの小学校から転任いただいた校長先生は、古道小学校の卒業生。横須賀の自衛隊学校に入学後、教職を志され、神奈川の県立高校に転校・卒業されたとお聞きしました。

「家族が幸せでありますように」「ずっと健康で暮らせますように」など、七夕の短冊に書かれた子どもたちの願いを見て、家族や命の大切さを思う気持ちが、より強くなったと語っておられました。

学校・保護者・地域の密接な連携による、学びの環境づくり。浜田まさよし、「スタート」した避難解除地域でもさらに進めて参ります!

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