ハマダレポート Vol.624.ー「梅切らぬバカ」ー

ハマダレポート Vol.624. 2021.12.27

ー「梅切らぬバカ」ー

今、加賀まりこさんと塚地武雄さん共演の、標題の映画が話題を呼んでいます。

9月30日に緊急事態宣言が解除され、イベントなどの各種制限が11月下旬から各地で順次解除されています。

オミクロン株の感染拡大については予断を許すわけにいきませんが、感染対策に万全を期しながら、久しぶりに妻とこの映画を観に行きました。

閑静な住宅街にある古民家で、寄り添って暮らしている母・珠子(加賀)と自閉症の息子・忠(ちゅう)さん(塚地)。ささやかな幸せに満ちた日々を送ってきましたが、忠さんが50回目の誕生日を迎えたときに母はふと気づきます。

「このまま共倒れになっちゃうのかね?」

自立の第一歩として、忠さんはグループホームに入居し、母と離れて仲間たちと新しい生活を送り始めます。しかし、ホームの存在に危機感を募らせる近隣住民との軋轢が激しさを増していき、些細な争いから忠さんはホームを抜け出してしまい・・・・・。

偶然にも、加賀さんはご自身のパートナーの40代の息子さんが自閉症とのことで、親の「生まれてきてくれて、ありがとう」の想いを全編にちりばめようと取り組まれたそうです。

「私の息子のことや、自閉症のことを理解してもらいたいという映画ではないの。好きになってくれたらいいなって思っています。もし街でそういう方を見かけたら、怖がらないで微笑んでほしい。」

加賀さんの言葉です。

和島香太郎監督が取材した、自閉症のご家族からは、現実ではどうにかして心の折り合いをつけているのに、様々な劇中で描かれる強引な奇跡やハッピーエンドは、日常が歪められているような気持ちになるとの声があったそうです。

当初、映画のラストシーンは、近隣から苦情の絶えない、道にはみ出した梅の木を、珠子は根こそぎ無くしてしまうという設定でした。珠子が亡くなると、残された忠さんには梅の木の手入れができず、近隣との関係を保つことを第一に考えた末、梅の木を手放すという結末だったそうです。

しかし、加賀さんのアドバイスで、結末は大きく変わります。

「本当に大切なことは何か。」それを教えてくれたような気持になりました。

コロナ禍の中で「不寛容さ」が剝き出しになりがちな世の中を、「平穏な日常」に少しでも近づける。浜田まさよし、明年も細やかに取り組んで参ります!

P.S.本号で今年の締めくくりとなります。すでに発表になっていますように、次期参議院選挙比例区につきましては、上田勇元衆議院議員にバトンタッチすることとなりました。

永年のご支援に改めて厚く御礼申し上げます。明年7月の7選選挙区完勝、比例区800万票に向け、最後の死力を尽くして戦い抜いて参ります!

明年からのメールマガジンの発信は、時々の話題に応じて、不定期な形で行うこととさせて頂きます。良いお年をお迎え下さいませ。

関連記事