新ハマダレポート Vol.2.ー希望の力ー

新ハマダレポート Vol.2. 2023.1.2

ー希望の力ー

皆様、あけましておめでとうございます。

久しぶりにゆっくりした年末、二宮和也さん主演の映画「ラーゲリより愛をこめて」を妻と観に行きました。

第二次大戦後、約60万人の日本人がシベリヤの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留されました。

身に覚えのないスパイ容疑で、劣悪な環境のラーゲリに身を置きながらも、主人公:山本幡男(二宮)は、生きることの希望を強く唱えて仲間たちを励まし続けます。

終戦から8年がたち、検閲の中で日本との葉書のやり取りが認められたものの、日本で待ちわびているはずの家族の死亡という、絶望の知らせが届いた仲間たちも・・・。

それでも、山本は、仲間たちを励まし続け、そんな彼の行動と信念は、凍っていた抑留者たちの心を溶かしていきます。

誰もが、ダモイ(帰国)の日が近づいていると感じていたその頃、山本の体は病魔に侵されてしまいます・・・。

原作は、昭和61年の夏、「昭和の遺書」の募集に、山本幡男の妻・モジミさんが寄せた、ラーゲリの病床の幡男からの、妻、母、4人の子ら、そして遺族全体への4通の長文の遺書を元にした、「収容所から来た遺書」。

収容所の仲間たちが、検閲を逃れるため記憶して届けた、力強く、かつ、気高き文面により、希望の灯は、愛する家族に受け継がれます。

人々を絶望の淵に追いやる戦争。現在もなお、世界の中で無くなってはいません。

米国を電撃訪問し、議会で感動的な演説をした、ウクライナ・ゼレンスキー大統領。インタビューで、明年へのワードを問われて、Hope(希望、願い)と答えたそうです。

一方、私が移住した、福島・浜通りにおいては、昨年から、帰還困難区域における避難指示解除がスタートしました。

双葉町でも復興の槌音が響き渡っており、2020年代をかけて、帰還を希望される方への、解体除染を全域で進めます。

ふるさとでの生活に希望を感じて頂けるには、どのような手を打てばよいか。被災地での空気を吸いながら、提案していきたいと考えています。

さらに、被災12市町村で事業再開された方々にも、コロナ禍や物価高の影響が・・・。

今年の春から夏にピークを迎えるゼロゼロ(無担保・無利子)民間融資の返済に対し、昨年末に決定した借換え保証による支援をゆき渡らせなければなりません。

ガンとの闘病も今しばらく続きますが、どんな困難に直面しても、「希望の力」。

それを信じて、新たな年をスタートさせて頂きます。

 

 

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