新ハマダレポート Vol.4.ー山に登るー

新ハマダレポート Vol.4. 2023.1.30

ー山に登るー

福島県には手軽に登山を楽しめる名山が沢山あります。

民謡でも歌われた会津磐梯山、智恵子抄で有名な安達太良山、東北で最も高い燧ケ岳、仏教にちなんだ名前の、一切経山、霊山(りょうぜん)・・・。

中通りの福島市に常駐していた副大臣時代に、観光客の戻りを体感するために山登りを始め、休日に各地を訪問させて頂きました。

浜通りの双葉町に移住した今、手術後のリハビリを兼ねて、山登りを再開しています。

先ずは、福島の新地(しんち)町と宮城の丸森(まるもり)町の県境にある鹿狼(かろう)山。

鹿と狼を従える大男の手長仙人が腰を下ろして、毎日太平洋から長い手で貝を取って食べ、その貝殻が積もり積もってできたのが、新地付近の貝塚だという言い伝えがあります。

朝早く、双葉の町営住宅から登山口まで、常磐自動車道で約1時間、車を走らせました。

初詣登山が行われるなど、高低差300mの初級コースなので、少し急峻な「眺望コース(1.4Km)」からチャレンジしたところ、久しぶりの山歩きに予想以上の足腰への負担・・・。

しかし、クマよけの鈴の音を鳴らし、すれ違うハイカーとの「おはようございます」との挨拶に元気を頂き、頂上に!

山頂から望む太平洋の大海原や、遠くそびえる白雪の蔵王山や吾妻山を眺望して、晴れ晴れとした気分になりました。

なだらかな「樹海コース(1.7Km)」を一気に下り、麓の温泉「鹿狼の湯」の露天風呂で息を吹き返し、併設されている食処「どんぐり」で、地元名産のコシのある絶品の十割蕎麦をいただきました。

そして、もう一つの「山」も無事、登攀することができました。

1月23日、手術後の初めての検診日。

病理検査の結果、摘出した前立腺には4か所に癌がありましたが、全て組織内に収まっており、癌マーカーPSAの値も、手術前の12から、正常値4を大きく下回る0.02台。

よって、癌は全て摘出できたという所見で、当面、放射線治療も抗がん剤投与も受ける必要はなく、3か月毎のPSA検査のみという、積極的経過観察に!

さらに、癌が片側に偏在していたことから、反対側の神経が温存でき、術前のリハビリも功を奏し、前立腺摘出の後遺症の尿失禁も99%コントロール出来るまでになりました。

まだ見ぬ先に険しき山があるかもしれませんが、足元だけをしっかり見つめ、一歩、一歩、次なる峰に挑んでまいります!

 

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