[No.1284]ハマダレポート Vol.153ー子どもたちの「心の傷」が癒えるまでー

 ハマダレポート Vol.153 2013.3.25

 ー子どもたちの「心の傷」が癒えるまでー

東日本大震災の結果、両親をなくした子どもたちは241名にのぼります。

「家庭的ぬくもりのある養育環境を!」と、その運用にバラツキが多く十分に活用されていなかった「里親」制度の拡大を東日本大震災前から質問主意書などを通じて政府に求めてきました。

特に、3親等以内の親族(曾祖父、兄弟、おじおばまで)が養育する際には、月約5万円の生活費と実費で教育費が支給される「親族里親制度」は大きく前進しました。

さらに、参議院法務委員長としてその拡充に取り組み、震災後、民法上の養育義務のない「おじおば」が親族里親になる場合は、「養育里親」として月7万円の「里親手当」が支給されるように省令改正も実現。

現在、親族里親制度で84名、養育里親制度で71名。241名のうち約6割以上の子どもたちに適用されています(平成25年3月1日現在)。

しかし、子どもたちの「こころの傷」は簡単に癒えるものではありません。

「震災直後、子どもたちはその痛みを誰にも言えず心にため込みます。そして、2年3年となってそれがうずきだすのです・・・・」阪神大震災の遺児を支援されてきた「レインボーハウス」の館長さんの言葉。

里親への訪問。2年後までは毎月ないし2カ月に1度、児童相談所の担当者が訪問することになっていますが、震災後2年を迎えるに当たり、震災孤児に対しては2年後以降も引き続きの見守りを厚生労働省に要請しました。

一方、生きながらえた親自身がストレスで「心の病」さらには「児童虐待」という厳しい現実・・・。先日、現地で活動するNPOの事務局長から伺いました。

親族里親制度は、たとえ親が存命であっても、疾病による病院への入院や精神疾患等の場合で親族が代わりに養育せざるをえない場合も適用できるよう、先の省令改正で拡充させました。

子どもたちの「こころの傷」が癒えるまで、浜田まさよし、見守り続けて参ります!




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