[No.664]新春街頭 3K問題で露呈、張子の虎の鳩山外交

100103新春街頭.JPGのサムネール画像1月3日、横浜駅高島屋前での新春街頭です。

1.鳩山内閣支持率急落

  鳩山内閣が発足して110日です。この間、皆様の期待はいかがだったでしょうか。初めての選挙による政権交代。その期待は75%という高い支持率に現れていました。しかし今はどうでしょう。20ポイントも支持率を下げ、朝日新聞、時事通信ではついに5割をきりました。当然です。鳩山内閣は皆様の期待を裏切っています。今年が寅年だから言うのではありませんが、鳩山内閣は張子の虎だったんです。最初は威勢がよかったですが中身は空っぽです。それは3つのK、基地、環境、核廃絶、の3Kです。

2.普天間基地問題

 最初のKは、基地、普天間基地問題。鳩山総理は所信表明で「日米は対等なパートナー」と声高に言われましたが、普天間基地移設問題をぐちゃぐちゃにするのが「対等な日米関係」ですか。オバマ大統領が11月13日に来日しました。迅速に(expeditiously)に解決してほしいとオバマ大統領に言われ、鳩山総理は(Trust me)私を信頼してほしいといったそうです。何が信頼できるのですか、結局、米国が求める年内決着はせずに先送り。オバマ大統領にうそをついたのが鳩山総理です。オバマ大統領にだけでなく、実は国民にもうそをついたのです。鳩山総理は、昨年12月17日コペンハーゲンでの国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)関連の晩餐(ばんさん)会の席上、米国のクリントン国務長官に米軍普天間飛行場移設問題の先送り方針を説明し、理解を求めました。これに対しクリントン長官は「よく分かった」と答えたと、同行記者団に説明していました。

しかし、米国に帰国したクリントン長官は、4日後の21日藤崎駐米大使を国務省に緊急に招請し、日米合意に基づき辺野古への移設計画を早期に実施するように求めました。国務長官が駐米大使を呼んで会談することは極めて異例なことです。

「クリントン長官に十分に理解いただいた」と説明した鳩山総理の説明に対し、それは事実ではないということ明確に示す狙いが米国にあったと見られています。鳩山総理は国民にウソの説明をしたのでしょうか。そういえば、鳩山総理のお母さんから7年間で12億6千万貰っても知らなかったというのも、一般の人に言わせれば、これは「ウソ」です。相続税対策やっていたというのが税理士の見方です。指摘されなければ6億円もの税金をネコババしようとしていたのでしょうか。

3.地球環境問題

第二のKは「環境」、地球温暖化問題です。鳩山総理は就任早々9月22日に国連での気候変動首脳会合で華々しく「2020年に90年比25%減」を発表したものの、その後の外交フォローが全く行えず、米国、中国はから全く無視、COP15では結果はさんざん。各国に義務を課す新たな枠組みは来年11月のCOP16まで棚上げというカタチだけの「コペンハーゲン合意」でまとめようとしたところ、これらの議論に参加できなかった中南米、太平洋諸国、アフリカが猛反発。結局、各国がコペンハーゲン合意に「留意(take note)する」という、決裂だけを避けた内容です。

しかも、これをまとめるのに、先進国は2010年から12年の3年間に300億ドル(約2.7兆円)の資金提供を約束させられ、なんと、鳩山イニシアチブで小沢環境大臣はその半分以上の1.75兆円を宣言してしまったのです。年間で5800億円、ただでさえ経済苦境・税収減で財政は火の車。鳩山内閣は何を考えているのでしょうか。結局、地球環境問題も鳩山内閣は「張子の虎」。中身は全くありません。

4.核廃絶問題

3つめのK、核廃絶も全くの期待はずれです。鳩山総理は9月25日国連で、唯一の被爆国として世界の核廃絶運動の先頭に立つと威勢よく演説しました。しかし、これも張子の虎だったんです。私は、鳩山内閣として、核兵器の先制不使用、非核兵器国に核兵器を使用しないという消極的安全保障、北東アジアの非核地帯について、一歩踏み出すべきと質問主意書を提出しました。ところが閣議決定されて返ってきた回答は全く後ろ向き、自民政権時の官僚答弁そのままです。それどころか、初来日したオバマ大統領が核兵器の役割の限定に言及しているのに、日米共同声明では全くそのことには触れられませんでした。世界の核廃絶を止めているのが鳩山内閣です。まさに、核廃絶についても鳩山内閣は張子の虎です。中身は全くありません。

公明党は、平和の党、環境の党です。中身があります。、日本の安全保障を守りつつ、核廃絶、地球温暖化対策、地に足のついた政策を国会で展開してまいります。

引き続き本年も皆様のご支援を公明党浜田まさよしにお願いして新春街頭とします。

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