[No.838] 「ブログ100日」第55号ー細やかさと辛抱強さ:ひきこもり対策の現場ー

第55号(5月26日)ー細やかさと辛抱強さ:ひきこもり対策の現場ー

公明党が推進してきた「ひきこもり地域支援センター」。今全国で23箇所が運営されている。その中でも先進事例である横浜市の青少年相談センターへ現場訪問させていただいた。昨年度の継続相談(来所)がのべ約8000件、電話相談が1500件、訪問相談が約400件。人数ベースだと約560名の方が来所されており、そのうちの約6割がひきこもり状態で、かつその約半数がメンタルな疾患の可能性があるとのこと。入り口はすりガラスでほどよく目隠しがしてあり、かつ、手書き・ぬいぐるみなどが配置されていて細やかな配慮がなされている。さらに打ち解けた関係となるよう卓球台やダーツも。継続相談の平均年数は約3年とのことで、ある方は10年という場合も。訪問して4年間玄関ドア越しに話し続けた方も。スタッフの方々の辛抱強さには頭が下がる思い。しかも、集団生活である社会復帰に向けて、料理など年代別グループ活動も。「今、ひきこもり対策に力を注ぐことが20年後、30年後の生活保護費の抑制に必ずつながる」との担当の方の言葉に説得力があった。1年、2年で、「何人ひきこもりから復帰できたのか」と安易に問うような「事業仕分け」には決して判らない現場の熱意を感じた。さらにうれしかったのが、地域の居場所作りを実施している磯子区のNPO法人で、私が推進した実習型雇用制度を活用して元ひきこもりの青年がこんどは相談に乗る側として働き出しているという話を聞いたことだ。「新しい福祉」へ、一歩、一歩、浜田まさよし、進めてまいります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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