[No.843] 「100日ブログ」第58号ー動物愛護政策に向けてー

第58号(5月29日)ー動物愛護政策に向けてー

 

我が家のオス猫のニケは家族の一員である。迷い猫で我が家にいついてもう約1年になる。最近は私のためにブログまで発信してくれている(?)。その先代はチビ。14年間一緒に暮らし、海外赴任でジュネーブまで連れて行って、帰国後、我が家で大往生した。我が国の全4900万世帯のうち、犬は1200万、猫は1000万世帯で飼われているという。しかし、環境省の調査によると、年間31万匹以上の犬や猫が保健所などに引き取られ、そのうち28万匹が殺処分されているという。なんと一日に800匹。2分に1匹が殺処分されている計算である。我が家の2匹はもともと捨て猫、迷い猫であったが、飼い猫にするときに去勢させていただいた。費用は約1万5千円。このような飼い主の対応の徹底などにより、何とか「殺処分ゼロ」を目指すことはできないだろうか。熊本市などでいくつかの取組みが始まっている。薬物依存症の方々を支援するダルクの本部に訪問した折、猫をはじめ多くのペットが飼われていた。近藤理事長に「ペットがお好きですか」と尋ねたところ、「薬物で満期出所になった人はなかなか人と話せないものだ。このようなペットと話すことから心がほぐれていく」とのお話をいただいた。まさに、「心を癒す」新しい福祉、ペットはその貴重な戦力でもある。ニケのおなかをなでながら、「動物愛護も重要だ」とつぶやいたら、ニケものどを鳴らしたような気がした。

,

関連記事