[No.959] 栃木県の黒羽刑務所、喜連川社会復帰促進センターを訪問

DSC_0255.JPG 21日、栃木県大田原市にある黒羽刑務所を訪問し、受刑者への対応状況など法務行政の課題について伺いました。

黒羽刑務所には、1472名の受刑者を収容し、受刑者は、木工や金属加工といった刑務作業を行いながら、社会復帰をめざし職業訓練などを受けいています。

受刑者の作業現場や収容スペースを視察したほか、出所後の状況などについて関係者から説明を聞きました。この中で、刑務所側からは、高齢や障がいによって自立困難な釈放者の保護が課題であり、身寄りもなく、福祉施設や病院など出所後の受け入れ先が見つからない、また、生活保護を受給できないケースなどがあると説明をされていました。一方、全受刑者の約3分の1が投薬を受け、さらにその半数が、精神・神経系の疾患を抱えている実態があることを伺いました。

黒羽刑務所に続いて、栃木県さくら市にある喜連川社会復帰促進センター(PFI方式を採用した官民が協働で運営している刑務所)も視察しました。

出所後の身寄りのない高齢者や障がい者を支援する「地域生活定着支援センター」の充実など、出所後の社会的受け皿の拡充に取り組んで参ります。

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