[No.1554]ハマダレポート Vol.233.ー帰ってきたサケー

ハマダレポート Vol.233.2014.10.27

ー帰ってきたサケー

今、福島県楢葉町を流れる木戸川のサケの遡上(そじょう)がピークを迎えています。

3.11前に放流したサケの稚魚が80センチにも成長し、3年7ヶ月ぶりに「古里」に帰ってきました。

東北・北海道地方の河川で産卵されたサケの稚魚は、春に北太平洋・アラスカまで旅立ち、約4年後の秋に元の河川に戻ってくるという「遡上」を行います。

明年春以降の避難解除を発表した福島県・楢葉町。

その木戸川のサケ漁は江戸時代から続く町の名物で、1河川あたりの捕獲量で全国一になったこともあります。

しかし、3.11の津波の被害で、毎年1500万匹の稚魚を放流してきたふ化施設が壊れ、その後は稚魚の放流、サケ漁とも中断したまま・・・・・・。

それでも、3.11後も毎年、北太平洋からの長旅を経て木戸川に帰ってくるサケ。

漁協で試験捕獲を行っていますが、放射性物質の検査結果はいづれも検出限界値以下です。

3.11前までは、毎年10月にサケのつかみ捕り大会を行う「サケ祭り」が行われていました。

「つかみ捕りではしゃぐ子どもたちの笑顔が忘れられない。」

今年4月、3.11後初めて、他の漁協から購入した1万匹のサケの稚魚の放流が行われました。

その漁協の皆さんの「熱い思い」に、最大規模で1千万匹以上を養殖できるふ化場、捕ったサケの加工施設等を復興庁として支援させて頂きました。

「来年の帰町宣言に合わせてサケ漁の復活を!」 地元のお声を、浜田まさよし、カタチにして参ります!


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