ハマダレポート Vol.492.―棚田地域振興法が成立―

ハマダレポート Vol.492. 2019.6.17

―棚田地域振興法が成立―

6月12日の参議院本会議で、棚田地域振興法が可決成立しました。

急峻な山肌に重なり合う曲線美を織りなす大小の棚田。千枚田とも呼ばれ、日本のいたる所で見ることができます。

全国棚田100選として134地区、東海北陸では以下の20地区が指定されています。

愛知県では、四谷千枚田(新城市四谷)、長江の棚田(設楽町長江)の2地区。

静岡県では、北山の棚田(沼津市戸田新田)、荒浜の棚田(伊豆市湯ヶ島)、下の段の棚田(伊豆市湯ヶ島)、大栗安の棚田(浜松市天竜区大栗安)、久留女木の棚田(浜松市北区引佐町)の5地区。

岐阜県では、田頃家(高山市奥飛騨)、ナカイ田(高山市久々野町)、正ヶ洞(郡上市白鳥町前谷)、坂折(恵那市中野方町)、上代田(八百津町)の5地区。

三重県では、坂本(亀山市安坂山町)、深野のだんだん田(松坂市飯南町深野)、丸山千枚田(熊野市紀和町丸山)の3地区。

石川県では、白米の千枚田(輪島市白米町)、奥山田(津幡町九折)、大笹波水田(志賀町笹波)の3地区。

富山県では、三乗(富山市八尾町高峯)、長坂(氷見市長坂)の2地区です。

私自身、前回の選挙で東海北陸地方を担当させて頂いて以来、超党派の棚田振興議員連盟の副会長を拝命し、訪問した各地で目にする棚田の風景には、心が洗われる思いをしてきました。

棚田は、国民への農産物の供給に留まらず、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、良好な景観の形成、伝統文化の継承等の多面的な機能を果たしてきています。

しかし、地形的な条件不利性等から棚田の維持には多大なコストがかかり、農業の担い手不足と相まって棚田を維持する担い手が極端に少なく、荒廃が進むという現状。

棚田を観光や教育の場としても活用し、自然環境保全、防災の観点からの支援、NPOとの連携など、多面的な支援を政府で一体的に実施していく、「棚田地域振興法」を議員立法として提案し、全会一致で成立させることができました。

今まで千枚田を守り続けてくださった皆様の思いをしっかり引き継ぎ、浜田まさよし、さらに進めて参ります!

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