ハマダレポート Vol.502.―大熊町のイチゴ全国に―

ハマダレポート Vol.502. 2019.8.26

―大熊町のイチゴ全国に―

本年4月、避難指示が一部解除となった福島県大熊町。

スマート農業によるイチゴ栽培がスタートし、先日、その出荷を祝う式典に出席させて頂きました(8月20日付け、公明新聞2面)。

今まで大熊町にイチゴを栽培する農家はありませんでしたが、原発事故に伴う風評被害に打ち克ち、町の希望となる作物として挑戦を決定。復興庁として全面支援してきたものです。

栽培施設の広さは、全国最大級の2.3ha。太陽光利用の完全水耕栽培で、LED照明や二酸化炭素の供給など、AI(人工知能)で生育環境をコントロールし、放射性物質の全量検査の後、冷蔵車で出荷されます。

年間5回の収穫のうち、今は夏秋用品種の「すずあかね」が栽培されており、JAなどを通じて全国のケーキ屋さんに出荷され、今年は約10トン、将来は全体で年間100トンを目指しています。

土を使わず、立ったまま作業ができる高設式プランターを採用していることから、誰でもできる農業を目指し、被災者、高齢者、障がいを持った方を積極的に採用することで、福祉と連携する農福連携も。

今年の4月から栽培を開始し、赤くなったイチゴを見た職員の目には涙・・・・。

「こんなに早く、農業の再開ができるとは思わなかった。」先頭に立ってきた、渡辺町長の言葉です。

「ありがとうございます。大熊町から避難してきた私としては、故郷の復興の兆しが何より嬉しいです。」

式典の状況をお伝えした、私のフェイスブックにも絵文字いっぱいでコメントを頂きました。

大熊町から、赤いイチゴを全国に。復興の兆しとともに、浜田まさよし、届けて参ります!

 

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