[No.686] 御厨東大教授との昼食会 政権交代下の第三政党の役割で議論

1月22日、時事放談の司会でも有名な政治学者御厨貴東大教授との昼食会に出席しました。

約1時間の講演の中で興味深い部分を列挙すると。

・鳩山政権の官僚対峙の政治スタイルは安部政権に似ているが支持率の下がり方も似ている。

・鳩山政権で二大政党制がスタートしたという見方は間違い。全くスタートできていない。

・英国の例で言えば、サッチャー・メイジャー保守党政権は17年、ブレア・ブラウン労働党政権は10年、実際このような期間で政権交代の成果が問われるべきもの。

・しかし、日本の大正期の二大政党制(政友会と民政党)は8年間で5-6回の政権交代。すぐに予算も朝令暮改、当時の知事は官選知事ゆえ地方政治もくるくる変わる。この弊害の下、軍部が台頭。優秀な官僚は不安定を嫌い、満州に渡った。

・戦後、「政権交代」は不安定なものと認識され、自民党の長期与党への背景となった。

・民主党は「短期的課題」と「長期的課題」をごっちゃにしているのが混乱の原因。

・全てを透明にという民主党に小沢問題になると急に不透明になる「二重性」  等等

その他、フィールド調査と鋭い分析に裏付けられたここに書けない直裁的発言に私も唸ってしまいました。

私からは、鳩山政権の混乱は、政権交代によって「変えていいもの」「変えてはいけないもの」「慎重に変えるべきもの」の立てわけができていないことにあるとし、国民目線からのこの立て分けこそ、第三党のあり方と指摘。御厨先生からも、それこそ第三党のあり方とのコメントをいただきました。

政権交代第二幕、国民目線の第三党の出番です。

 

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