[No.1432]ハマダレポート Vol.200 ー 被災地の子どもたちを守れ!ー

ハマダレポート Vol.200 2014.3.3

ー被災地の子どもたちを守れ!ー

年が明けて、被災地の子どもたちについて警鐘を鳴らす調査結果が相次いで発表されました。

一つ目は不登校の増加です。

昨年度の小中学校の不登校の子どもたちは、被災3県以外では前年比4%減となったのに対し、福島では5%増、宮城県では7%増という現実・・・・・。

「慣れない仮設住宅暮らしに加え、両親の離婚や再婚などの家庭環境が大きく変化した子どもも多いのです。」ある中学校の校長先生の言葉・・・・・。

さらに、被災当時、保育園児であった子どもについての厚生労働省による調査研究結果。

震災後1年半の時点で、抑うつ、ひきこもりなどの「内的問題」が見られる子どもが28%、攻撃的な行動をとるなどの「外向的問題」では21%、社会的適応性などの「総合的問題」では26%と、被災地以外の2倍から4倍にのぼるというのです(被災地以外ではそれぞれ、6%、11%、9%)。

「震災直後、子どもたちはその痛みを誰にも言えず心にため込みます。そして、2年、3年となってそれがうずきだすのです・・・・。」ハマダレポートVol.153で紹介した、 阪神大震災の遺児を支援されてきた「レインボーハウス」の館長さんからお聞きした言葉です。

復興庁では、従来のスクールカウンセラーなどの取り組みに加え、来年度から、被災した子どもの健康・生活等総合支援事業を約40億円でスタートさせます。

仮設住宅で長期の避難生活を余儀なくされている子どもの心身の健康に関する相談にのるために家庭訪問を行う事業や、空いている仮設住宅を改造し、子どもたちがストレスを発散できるスペースとして解放します。

以前訪問させていただいた先述のレインボーハウスには、子どもが思いっきり泣き明かすことも出来る「思いの部屋」や、サンドバッグに怒りをぶつけることも出来る「火山の部屋」もありました・・・・・・。

子どもたちの笑顔が戻って初めて「復興再生」。浜田まさよし、全力を尽くします!

P.S. 皆様の激励に支えられて、ハマダレポートも200号を迎えることができました。

皆様に感謝しますとともに、今後も身近に感じて頂けるテーマについて、300号を目指して発信して参ります!

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