新ハマダレポート Vol.9.ー「復興」のみちのり、その1・小高(おだか)ー

新ハマダレポート Vol.9. 2023.4.10

ー「復興」のみちのり、その1・小高(おだか)ー

昨日、行われました統一地方選前半戦。各地での公明党候補者への真心からのご支援、心より御礼申し上げます。後半戦、そして秋の被災地統一選に向けて、さらに全力を尽くして参ります。

3.11の聖教新聞の1面に、柳美里(ゆうみり)さんのインタビューが掲載されました。

柳さんは、2015年4月に神川県の鎌倉市から、一人息子さんと二人で南相馬市の原町(はらまち)に移住されました。

さらに、避難指示が出ていた同市小高(おだか)地区が解除となると、常磐線小高駅から3分の場所に、2017年に移転され、ブックカフェ「フルハウス(「大入り満員」という意味とのこと)を開いておられます。

小高は、私の住む双葉町から、車で約10分。

先月の暖かな日に、小高を訪問し、「フルハウス」を覗いてきました。

若い方々が、食事をしたり、静かにカフェを楽しんだり、本を眺めたり・・・。

私は、柳さんが2015年12月から20年2月にかけて、月刊誌「第三文明」に連載された、「南相馬メドレー」を手に取り、購入しました。

東日本大震災・原発事故から、12年。南相馬市小高の居住者は3800人ほどで、震災前の約3割。65歳以上の方が50%近くに上り、避難生活の中で家族を亡くし、一人暮らしをしている高齢者の方も多くいます。

長引くコロナ禍や、21年2月、22年3月と続いた、最大震度6強の福島県沖地震で、営業再開を断念した事業者も多く、未だ、更地のままのところも・・・。

しかし、この小高で新たな取り組みをする移住者は、柳さん以外にも増えてきています。

都内のITサラリーマンであった佐藤太亮さん(30)は、日本酒の製法をベースに新しいジャンルの酒造りに挑戦しています。2021年2月に飲食もできる酒蔵「haccoba(はっこば)」を小高でオープンし、既に若者の支持を得て、現在、オンラインショップは完売となっています。

佐藤さんのように、あえて小高区を選択する若者が増えており、彼らの移住の原点は4年前にオープンした「小高パイオニアヴィレッジ」というワークスペースです。

移住してすぐに生活できるように宿泊も可能で、時には地元の若手経営者らと意見交換をすることもあります。こうした拠点作りや起業支援などを通して、これまでに70人の若者が移住しているといいます。

「一度ゼロリセットされたからこそ何でもできる」という彼らの言葉に、12市町村は単に「被災地」だけではなく、「やりたいことをかなえる場所」に変わろうとしていることを実感しました。

なお、12市町村での起業・移住にご関心あるかたは、県の支援金制度等に関する私のHPをご参照ください。

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