[No.795] 「ブログ100日」第22号―高速道路料金は温暖化ガス最小でー

第22号(4月23日)―高速道路料金は温暖化ガス最小でー

 

鳩山内閣がおかしな高速道路料金体系を発表した。軽自動車・エコカーは1000円上限、普通車は2000円上限、大型車は5000円上限、大型トレーラーは1万円上限で、従来の休日割引や早朝割引は廃止縮減になるという。これでは、高速道路は長距離の「乗り得」となり、温顔化ガスの排出の少ない鉄道や内航海運からの逆モーダルシフトがおきてしまう。そもそも、高速道路の料金は受けるサービスに応じて高くなるという距離別料金が基本で、これを変更するにはそれだけの税金投入になるのだから政策目的を明確にして国民の納得を得るべきだ。例えば、公明党が昨年導入した乗用車休日1000円上限、運送業者平日昼間3割引・夜間5割引は、観光振興・不況対策という政策目的で期間限定であった。どうしても高速道路料金無料化を導入したいというなら、「温暖化ガス排出最小」を政策目的にすべきだ。つまり、一般道が渋滞していて、高速道路無料化によりそれが改善され温暖化ガス排出が減少するならその部分を無料化又は減額すべきだ。そういう意味では、景気が未だ回復していない中、休日割引などを中止し、終日上限制で温暖化ガス出し放題、しかも中断して浮いた1.4兆円を高速道路建設に当てるなどは、政策目的は全く不明瞭で、単にできの悪い「マニフェスト」の中途半端な実現に過ぎない。民主党の衆議院国土交通委員長が反対するのも当然だ。前原大臣の見識も疑われよう。ここまで書いたら、何と小沢幹事長が再検討を要請というニュースが流れた。民主党はもはや「政権末期症状」だ。

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