[No.1576]ハマダレポート Vol.243ーマーチング 明日へー
ーマーチング 明日へー
「マーチングバンド」とは、吹奏楽を演奏しながら、その演奏曲の曲想に合った動きを加えたもので、横浜がその発祥の地と言われています。
毎年5月の横浜開港記念みなと祭で、山下公園から伊勢佐木町まで全国のマーチングバンドが行進するのを見られた方も多いと思います。
それをテーマとして取り上げた、映画「マーチング 明日(あした)へ」が今、各地で順次公開されています。
元々の着想はマーチングバンドを通じて若者たちがきらめく青春映画。しかし、4年前の3.11東日本大震災、原発事故を契機に、そのシナリオは大きく書き変えられました。
子どもたちに自分の楽器(トランペットとメロフォン)を託した父母を津波で一度に亡くした兄妹(勝男と詩織)、そして横浜の地でそれぞれの親から音楽の魂を受け継ぎ、マーチングバンド大会で優勝を目指す幼馴染の忠信とマリ。
親子、友情、故郷・・・・。映画では3.11が多くのものを引き裂き、今なお苦悩を強いている現状が描かれています。
しかし、それぞれの状況の中、自分なりの答を出し、前に進もうとする「若い命」とそれを見守ろうとする人たち。
原発事故に翻弄される漁師町(いわき市)と避難先の横浜とを結ぶ「マーチング」。それは「応援歌」となりました。
「震災に必要なものは、まずは仕事そして住む家・・・。それは事実です。しかし、もう一つ言えることは、入れ物だけではなく、文化の根づいていないところには人は居つかないし、まちの永続的な発展や子どもの未来もない」
先日の上映会でお会いした中田新一監督の言葉です。
また、映画に友情出演している世界的トランぺッター日野皓正(てるまさ)さんの素晴らしい演奏や、共演されている西郷輝彦さんや香山美子さんの名演技も心を打ちます。
福島の復興再生は、風評と風化という2つの「風」との戦い。
それに立ち向かう決意を新たにし、浜田まさよし、公明党の掲げる「人間の復興」、カタチにして参ります!
P.S.1月18日(小田原市民会館)、2月8日(相模原グリーンホール)そして、横浜、福島などでも順次上演されます(「詳しくは「マーチング 明日へ」ホームページ参照)。
映画の中で西郷輝彦さんが忠信とマリに問いかける「何のために音楽をしてきたのか?」。 その答となる感動的なラストシーンは上映会でご覧になってください。
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