新ハマダレポート Vol.19.ー移住トークセッションに出席してー

新ハマダレポート Vol.19. 2023.8.28

ー移住トークセッションに出席してー

 先週の8月25日、福島県楢葉町で、「避難地域12市町村・移住トークセッション」が開催されました。

 これは、新ハマダレポート Vol.14.で、今年の6月に、福島の復興に移住者の活力を生かす仕組みづくりを内堀知事に提言したことをご報告しましたが、その提言がカタチになったものです。

 当日は、内堀知事出席の下、多彩な20代―30代の若者移住者7名の皆さんと、福島の課題を話し合いました。

 南相馬の小高で新たな酒造りにチャレンジする立川哲之さん、再開館した富岡町の図書館司書に東京から応募して豊かな自然を満喫されている古谷恵美さん、都内IT企業に勤務しながら浪江町でフルリモートワークを実践している千頭(ちかみ)数也さん。

 その他、参加されたのは、エンタメ界から楢葉町に移住された女性、ドイツでの花修行を経て川内村で花屋を開業された女性、大熊町の小学校を改築したインキュベーション施設で働き始めた女性、築111年の古民家に住みながら広野町で交流スペースを立ち上げた女性などで、若い女性のパワーが素晴らしいです。

 彼女たちからは、移住先では、ドラッグストア、美容院など女性が望む施設が少ない現状など、女性目線の意見も多く出されました。

また、出席者全員から、移住してよかったこととして挙げられたのが、地域の住民の皆さんの「温かさ」です。

これらの模様は、YouTubeでライブ配信されるとともに、今後、県のホームページで紹介されます。

 私自身は、双葉町への移住者として出席させていただき、以下のような意見を述べさせていただきました。

 第一に、移住者と帰還者、さらには帰還したくても帰還できないでいる元住民の方々との「協働作業」によって、福島の12市町村の未来が開かれるということです。

 第二には、各町村内で、移住者が増えてきていますが、共通の課題に直面することもあるので、本会合のような各町村を超えた「移住者の横の連携」について強化して欲しいという点です。

第三に、12市町村、特に、双葉郡の教育環境の一層の充実という点です。

 現在の移住者は、単身か、小さなお子さんがおられる世帯が多いように感じられますが、その方々に定着していただくためには、「この地域で子どもたちを学ばせたい。」と思うような、公立のインターナショナルスクールの設立をはじめとする一層の教育環境の充実が必要です。

 内堀知事からは、「本日は気づかなかったことの多くを気づくことができました」「浜田さんにこの会合のきっかけを作ってもらい、感謝します」ということばで、締めくくっていただきました。

 移住者による新たな復興の1ページ。さらに、進めて参ります!

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