新ハマダレポート Vol.32.ー創造的復興への希望の光彩(ひかり)ー

新ハマダレポート Vol.32. 2024.3.11

ー創造的復興への希望の光彩(ひかり)ー

本日、東日本大震災から13年。私は双葉町の慰霊式典に出席させて頂きます。

福島の復興は、未だ道半ばです。

3月6日に岸田総理をはじめ関係3大臣に提出した与党12次提言に、福島の実態を反映させるため、今月2日、山口代表を福島・浜通りに迎え、復興の進展について各地視察の後、地元首長の出席の下、公明党福島県本部・復興加速化会議を開催しました(3月3日付け公明新聞1面)。

浪江、双葉、大熊、富岡及び南相馬の各首長からは、現在進められている「特定帰還居住区域」の住民の生活実態を踏まえた指定、居住区域外の広大な森林への対応、あと2年となった第2期復興創生期間の後の人的・財政的支援等についてご要望を頂きました。

一つ一つ、丁寧に進めて参ります。

そのような中、視察先での「希望の光彩(ひかり)」に感動しました。

昨年から大熊町で再開となった義務教育学校・認定こども園「学び舎(や)ゆめの森」。2学期からオープンとなった新校舎で、ICTを徹底的に活用した個別最適な学びが進められています。

0歳から15歳までのシームレスな学び舎では、真四角な「教室」はありません。シアターを囲むような各階の壁面に本が並べられ、「読書の町・大熊」の伝統の中で、子どもたちは育まれます。

それぞれの習熟度に合わせたAIドリルは、間違えると同レベルの問題が出され、2回続けて同レベルで間違えると一歩前の問題を繰り返し、正解すれば次のレベルに進みます。

他の子どもたちと同じテンポで学習するのが苦手な6年生のAくん。「ここで学びたい」との希望から、関西在住の両親は仕事を辞められて大熊に移住してこられました。

転入学後は、関心があった社会科学の11月の学習時間は124時間(月20日とすると、1日6時間以上)、解いた問題約9千、正答率92%で中3の学習まで終え、今は算数に取組んでいるとのこと。

また、自己肯定感や表現力、創造力を磨くため、海外では一般的な「演劇教育」も取り入れ、子どもたち・アーティスト・教員が協働で、新しい大熊の物語を紡ぎだしています。

これらの子どもたちの学習の模様は、ガラス張りの校舎から町民への「ほほえましいメッセ―ジ」として伝えられています。

学び舎のビジョンは、ー「わたし」を大事にし、「あなた」を大事にし、みんなで未来を紡ぎだすー

昨年2学期以来、全国から1600名の方が視察に来られているとのこと。

楽しそうに学ぶ子どもたちの姿に、転入希望される方も多く、現在39名の園児・児童数が来年度は50名になるそうです。

創造的復興への「希望の光彩」。改めて各地で灯していく決意を新たにしました。

P.S.本日夜9時のNHK「ニュースウオッチ9」で、「学び舎ゆめの森」とAくんが紹介される予定です。

 

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