[No.849] 「ブログ100日」第63号ー鳩山総理は辞任だけで済まされないー

第63号(6月3日)

昨日、鳩山総理は急遽辞任会見を行った。まさに言葉を二転三転させ、「総理はうそつき」という国民の政治不信を招いてしまった責任は重く、遅きに失したというのが第一印象だ。それ以上に問題点は3点ある。第一に、6月2日10時から全ての党派が合意して議院運営委員会決定した参議院本会議を流会にしてしまったことだ。たった10分間の本会後を待つことなく、一党一派の民主党の議員総会割り込ませてしまった。しかも、この本会議では障害者自立支援法の改正案が採決される予定であったのだ。障害者の負担を応能負担に戻し、発達障害を明記し、非課税所帯やグループホームなどの負担軽減を盛り込んだ法案の採決を勝手に流会にしてしまった。最後まで「国民不在」の国会運営とのそしりを免れない。第二に、本人及び小沢幹事長の辞任の理由として、普天間問題だけで無く、政治とカネを上げておきながら、「役職辞任」で幕を引こうとしていることだ。本来、これほどの問題を起こせば、議員辞職に値する。さらに、政治資金規制法の改正など再発防止策を提案することもないという自浄能力のなさである。第三に、明日に代表を選出し、40万票という郵政票ほしさにこの国会で郵政改革法案をなんとしても強行採決するという。全く反省がない。これでは今回の辞任は選挙目当ての表紙の掛け替えに過ぎないのではないか。あえて言おう、鳩山総理、あなたは総理辞任だけでは済まされない!

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