新ハマダレポート Vol.17.ー「双葉町結ぶ会」が発足ー

新ハマダレポート Vol.17. 2023.7.31

ー「双葉町結ぶ会」が発足ー

7月23日、私の住む駅西住宅の集会所で開催された設立総会を経て、双葉町結ぶ会(以下、「結ぶ会」)が発足しました。

現在、双葉町で生活する方々は、帰還した方が約20世帯30名、移住した方が約45世帯50名の、計約65世帯80名。東日本大震災・原発事故災害前の約7000名の1.1%です。

結ぶ会には、設立総会までに、47名(18歳未満の子どもたちを除く)の方々から申し込みを頂きました。

このメルマガでもご報告しましたように、5カ月前の2月23日に、駅西住宅集会所で芋煮会を開催したところ、参加者から地域住民の親睦を深め、より住みよく楽しい双葉町にするために、「自治会に準ずる組織があった方が良いのでは」という声が上がったのがきっかけです。

「結ぶ」という言葉には、“人と人を結ぶ”“地域と地域を結ぶ”“御縁を結ぶ”などの意味が込められています。

この地域には、古くから「結(ゆ)い」という助け合いの文化があり、都会では希薄になっている近所の助け合いが、この地域の魅力の一つになっています。

その文化を大切にし、「結ぶ会」会員、そうでない町に暮らす方、避難先の双葉町民、双葉町に関心を持つ人たちを結ぶ・・・。

総会当日には、帰還者、移住者がともに協力するために、それぞれから共同代表を選出し、会員相互及び会内外の諸団体との協力・協調のもとに積極的に活動していくことを目指して、「双葉町結ぶ会設立宣言」を採択しました。

私自身は、当日、総会議長を務めさせていただき、また、新組織では監事の大任を頂きました。

総会では、特に、帰還された方々から多くのご意見を頂き、皆様の双葉町への強き思いを改めて実感しました。それらについて審議を尽くしたつもりですが、今後さらに、会の趣旨を踏まえ皆様のお声が丁寧に反映される「結ぶ会」の運営に向け、役員の一人として微力を尽くす所存です。

来年6月には、双葉町の駅西住宅の入居者だけでも80世帯を超えると予想されています。

一方、福島県12市町村のうち、近年避難指示が解除された町村では、「移住者住民」の割合が多くなってきています。

帰還者と移住者の人間共和の「結ぶ会」。地域復興のシンボルとなりうるよう、進めて参ります!

 

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